手術決定(腫瘍専門医)手術決定 腫瘍専門医の診察を初めて受ける。平成20年6月24日(火)整形外科 腫瘍専門医による診察 午後の予約で病院に行った。 予約の時間より待ち時間があったけど、本を読みながら待った。この病院で待つことはすっかり慣れている。 自分の名前が呼ばれて、診察室に入る。 初めて腫瘍専門医による診察となった。 医師の目の前には、先日撮った私のMRIの画像が一枚貼り付けてあった。 医師「腫瘍ができていますね、切除希望ですね。」 と、先日の電子カルテの入力文章を見てすでにご存じのご様子。 触診をしてもらって、やっぱり跳ね上がってしまった。 医師が、ごめんね、と言っていた。 医師「いつから自覚症状があったの?」 私「平成19年1月からです。」 医師「その時どれくらいの大きさだった?」 私「米粒ぐらいでした。」 医師「大きさは変わってきている?」 私「ぶよぶよってしてきました、最近。」 その後、どういう経緯でここに至ったかも手短に話した。 神経内科ではどんな診察があったの?と聞かれて、平成19年3月に、筋電図を一度とって、その際、神経の伝達が一本遅かったけど、許容範囲の遅さだと言われたことも伝えた。 MRIの画像診断では、腫瘍は1cmあるらしい。 腫瘍を見るために、足首の皮膚を2cmは切ることになると、言われました。 (私、妊娠中に卵巣のう腫の手術をしているので、お腹に大きな術跡があります。ぱっと手のひら広げて隠せるくらいです。2cm位なんとも思わなかった。) てきぱきと医師からの説明は以下となった。 <1>手術は腰椎麻酔 全身麻酔をすると神経が腫れて、状態が分かりにくくなるので腰椎麻酔にします。術中は、意識もあるので、話もできます。 手術の際に、術部の出血を抑えるために、太もものあたりを縛るもの(たぶん専門用具だと思います)で、絞めます。 <2>腫瘍の存在場所は、神経の中か、あるいは神経の外側にくっついている。 <3>腫瘍が神経の外側にある時は、神経の近くの血管に腫瘍ができていて、それが神経を圧迫しているとので、腫瘍を取り除きます。この場合後遺症はないです。 <4>神経の中に腫瘍 がある場合は、神経を切り開いて腫瘍を取り除きます。 この場合は、感覚神経に傷をつけることになるので、もしかしたら軽いしびれ等の後遺症が残ります。 <5>腫瘍は1cmあるので、2cmは切ります。 <6>入院は術前の前泊からで、三泊四日となります。 と、質問をしようとしたけど、まず、「話を聞いて下さい。」と言われて、ずんずん話を聞いた。(結局医師の話を順に聞いている方が、効率もいいことが後でわかりました。質問は、全部聞いたあと、ですね・・・) ちなみに8月いっぱいで、退職、と聞いていたのも不安だったので、尋ねた。 「先生、8月で退職と伺っていますが・・・・。」 そうしましたら、 「きちんと抜糸と腫瘍の病理検査結果と、最後まで責任もってさせてもらいますので、その日程で手術日を決めさせて下さい。」 と、すぱすぱっとまるで卓球のラリーが続くようだった。 (この手ごたえは、今までなかった!嬉しい。)←医師に失礼です、すみません。 医師「7月に手術しましょうか?」 といわれ、そ・・それって、学校がある7月?と思って、実は、軽度発達障害の子供がいて、小学校の登下校に同伴しないといけないので、夏休みに入ってから、手術をしたいのですが・・・・・と恐る恐る話してみました。 すると、電子カルテに、事情を打ち込んで下さって、 じゃあ夏休みに入ってすぐの手術に、となりました。 必然的に、抜糸・病理検査結果を見届けるまで、ということで手術日が絞られました。 先生の手術は、水曜日と木曜日だそうです。 「7月23日水曜日と、7月24日木曜日、どっちにしますか?」 二者選択だった。 手元に持って来ていた「こぐまちゃんカレンダー」を広げてうなってしまった。 前泊と言う事だから、23日手術だと22日(火)入院、24日手術だと23日(水)入院・・・。 あああ、しかも25日(金)には、娘の言語訓練の予約が入っていた。 カレンダーとにらめっこしていたら、医師が、「たくさん予定が書いてあるね。」と感心していた。 う~ん、とうなっていたら、「予定で動かせそうなのある?」とも声かけてくれた。 頭の中で、これは動かそう、これは、退院できているから何とか主人に連れて行ってもらおう、ここらは、他の人にも手術入院することを告げて対処しなくちゃ・・とぐるぐるまわった。 というか、その前に、誰が留守中夏休みの子供を見るんだ!? 実家の母にも相談しなくちゃ、主人にも相談しなくちゃ・・・ああああ・・・・。 頭ぐるぐるだった。 とりあえず、診察室で悩んで時間を過ごす訳には行かなかった。 医師がスパッと提案。 医師「今日術前検査、して行けますか?」 私「はい、できます。」 医師「じゃあ、これから3か所検査に行って来てもらいます。その間に、23日か24日かどちらにするか決断して来て下さい。」 私「分かりました!じゃあ行ってきます!」 どんどん話が進んでいく。 神経内科でうだうだしていたのが嘘みたいだ。 外待ちで検査表を渡された。 検査するのは「肺のレントゲン」・「心電図」・「血液検査」の3つだった。 ああ・・・どうしよう、どっちの日に手術しよう? 一番家族に支障がないのは、どっち? どっちがいいんだ???? 自分のことよりも、やっぱり手術入院となると残してくる家族のことが気になる。 とりあえず「肺のレントゲン」を撮ることにした。 順番を待っている時に、不覚にも泣いてしまった。 突然の手術だったから。 もう逃げられない状況だったから? よく分からないけど、術前の検査って、何だか前も泣けてきた。 心の準備が足りないのかな?私って。 学習能力足りないよな・・・と思う。 次に「心電図」をとる。 泣いていたら心拍おかしくなるよな、しっかりしなくちゃ、と、泣くのをやめた。 血液検査の前に、携帯で主人に電話をした。 (その日は主人が自宅待機で娘の迎え係だった。) 手術する日が7月23日水曜日か24日木曜日になったこと。 前泊しないといけないこと。 三泊四日の入院の予定のこと。 主人からの返答は、平日休む日が少ない方がいいから、主人的には木曜日入院の方が助かるんだけど、だった。 次に実家に電話した。誰も出ない。 母に携帯で電話もしたが、留守電になっていた。おそらくスポーツジムに行っているんだ。 最後に「血液検査」をした。 試験官に3本血液を採る。 採血室の人は、いつも上手。ここで採血するのは大好きです。 実家には、事後報告にするしかないな。主人に負担をかけないために木曜日手術にするか・・・と、決心した。 三か所の検査を回って、また整形外科の外待ちに戻って来た。 1時間近く待ったけど、時には待ち時間は冷静さを戻してくれるのでありがたい。 再び診察室へ。 医師「手術日は決めれましたか?」 私「はい!7月24日木曜日でお願いします。前泊で水曜日の23日に入院ですね?」 医師「じゃあ、7月24日木曜日、朝一番の手術予約を入れましょう。入院は、前日の23日水曜日です。抜糸は、8月5日火曜日で、この日に病理検査結果も伝えます。入院に関しては、後で担当の人に聞いて下さい。」 と、学校の先生が使うような伸ばし棒?を使って、私の手前にあるカレンダーの7月分8月分を指しながら、この日がこうで、この日がこうで、と説明してくれた。 医師「もし、都合が悪くなって日にちを変えたい場合は、病院に電話して下さい。わかりましたね?」 私「分かりました。」(変更はする予定ない。決めた。) 医師「では、次に会うのは、手術の前日の夕方になるかと思いますが、よろしくお願いします。」 私「こちらこそよろしくお願い致します!」 力が入る。 もうこの先生にすべてを任せよう。 診察は以上となった。 後は、隣室で看護士さんから入院に関しての説明書類を渡された。 入院に際しての持ち物や、書類記入に際しての注意事項も聞いた。 一気に、急展開で今日はたくさん頭に入って来たので、ただ単に、入退院窓口の見慣れた地図を見せられただけなのに、一瞬何の地図?と分からないくらいだった。 今思えば、前回同様今回も入院手術を告げられて、一人で対処している自分・・。 午後1時半の予約で当院に来たが、会計が終わったら4時半を回っていた。 凄くいろいろ決めて、いろいろ聞いた午後だった。 会計を待っている時、今まで通っていた神経内科はなんだったんだろう?とぼんやり思った。 前のページへ 次のページへ |